新しく2010年にアメリカリウマチ学会より提唱された、
preliminary diagnostic criteria for fibromyalgia(予備診断基準)によると、
線維筋痛症を慢性疲労、睡眠障害、自律神経障害症状など
多彩な症状を呈する症候群として解釈するようになってきています。
実際に若年性線維筋痛症のこどもたちも、
グラフのようにさまざまな症状に苦しんでいます。
これらの症状は成人にみられるものと共通しています。
JFM33例の臨床症状 (宮前多佳子、他. 日児誌114(12): 1856, 2010)
臨床症状の特徴=成人と共通
◆Allodynia:軽い刺激でも強い疼痛
◇自律神経障害症状
◆熟睡ができない
◇うつ様気分
◆不登校
若年性線維筋痛症のこどもたちの性格と発症
子供でも、日常生活は家族や学校などにおける、
人と人とのコミュニケーションなしでは生活はなりたちません。
若年性線維筋痛症のこどもたちのなかには、
完全主義で自分に対して厳しい一方で、周囲の人に対しては、
過度に気遣いし、一言一句、一挙手一投足を気にするあまりに
かえってコミュニケーションがうまくいかない場合がみられます
(注:すべての子供に当てはまるわけではありません)
他の子供たちだと、何とも思わない一言を
なかなか言えなかったり、 その一言に傷ついたりします。
そういった子供たちが、
なんらかのきっかけ(怪我、家庭や学校などでのトラブルなど)で
発症する場合もあります。
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